東京で味わう、とっておきの台湾!

夏があっという間に過ぎ去って、肌寒い季節がやってきた。夏が一瞬に感じたのは、外出もままならなかった、空白の数ヶ月があったからだろうか。

僕らが台湾を訪れたのも、なんだか遠い昔のように感じる。今は行くことのできない台湾でのあの時間が、これほど恋しくなるとは夢にも思わなかった。

海外に行くことができない今、少しでもあの空気と高揚感を感じたいと思った僕たち。台湾で味わったあのおいしさを日本で味わえたらと思うのは自然なことで。

そんな僕らに台湾グルメを教えてくれるのは、台湾好きの僕らの友達・サキ。 現地の人も認めるとっておきの一品を紹介してくれるそうで…。

 

温かいスープで迎える優しい朝『台湾式朝御飯 喜喜豆漿』 

まず訪れたのは、京急本線が通る大田区の雑色(ぞうしき)駅。ここではどんな台湾グルメが味わえるんだろう。

「まずは朝ごはんからスタート! 隠れ家気分を味わえるお店で、早起きしてここで朝ごはんを食べるととっても気分が良いんだよね。ほら、着いた!」

 さっそく店内へと入ってみよう。

「ここはもともと居酒屋として営業していたんだけど、去年の11月に台湾料理の専門店としてリニューアルしたの。本格的な台湾の朝ごはんが食べられるお店なんだ」

どうりでどことなく居酒屋の雰囲気を感じるんだね。

「ここで必ず頼むのは、台湾の伝統的な朝ごはん『鹹豆漿』(シェントウジャン)。塩味の豆乳スープで、さらっと食べれるから朝ごはんにぴったり」

サキが壁に貼ってあるメニューを眺めながら教えてくれた鹹豆漿を、さっそく注文。

キッチンから匂いが漂ってきて、少しそわそわ。美味しい朝ごはんが待ち遠しいね。しばらくして、鹹豆漿が登場。今日のオープニングを飾る “とっておき” の朝ごはんに、サキもこの笑顔。

「今日注文したのは鹹豆漿と、豆乳が入った豆漿饅頭。スープの塩気と饅頭の甘みのバランスが絶妙で! この組み合わせが大好き!」

左:鹹豆漿、右:豆漿饅頭

それではさっそく、いただきます!

「スープだけど、小エビやザーサイが入っていて、ちゃんと食べ応えもあるんだよ。揚げパンのような油條(ユーティヤォ)も入っていて、そのサクサク感でまた違う食感もたのしめちゃう。

仕上げのラー油とお酢が入っていることで酸味と辛味も少し感じるから、飽きることなくさらっと食べれちゃうんだ!」

うーん、美味しそう! 食欲をそそる彩りもあいまって、朝でもすんなり食べれちゃいそうだね。豆漿饅頭はどうかな?

「ふわふわ、もちもちの食感がたまらないの! シンプルな味なんだけど、噛むと甘みがじんわりと感じられて。私が好きなのは、お饅頭を鹹豆漿に浸して食べる食べ方! しょっぱいスープに甘みが合うんだよね。ぜひやってみて!」

ふわふわの豆漿饅頭も鹹豆漿と一緒にたのしんで、あっという間にごちそうさま。じゃあ一息ついたらお店を出て、って、あれ?

「いただきます!」

もう一品運ばれてきたこれは?

「実はここの豆花(トウファ)もおいしくて…。せっかくだから注文しちゃった(笑)! 豆乳で作られた、プリンのような台湾のスイーツなんだ」

朝から甘味まで食べてしまう贅沢コース! いわゆる “おめざ” ってやつだね。じゃあ、こちらもさっそくいただきます!

「つるんとした豆花と、少し大きめの落花生やお豆のバランスがちょうどいい! 甘さも控えめで、おめざにぴったり」

豆花もするすると完食。朝ごはんから甘味も味わえて、満足のサキ。

「ごちそうさまでした! 美味しかった~! 今日も良い1日の始まり!」

ご機嫌なサキに連れられ、大満足の朝ごはんを終えた僕ら。

「次は台湾料理といえばなごはんを食べに行くよ! ついてきて!」

 

旨味たっぷりのお肉で至福のお昼どき『帆帆魯肉飯』 

次に訪れたのは、京成曳舟(ひきふね)駅。ここでは何が食べられるのかな?

「台湾のご飯の定番といえば、魯肉飯(ルーローハン)。絶品のお店があるから案内するね!」

駅から歩くこと10分。住宅街を進むと突如として興味深い外観のお店を見つけた。おそるおそる入店。店内はカルチャーを感じる独特な雰囲気だ。

「ここが『帆帆魯肉飯』(ファンファンルーローハン)だよ。本場に近い味つけの魯肉飯が食べられるからすごく人気なの! 週に1回日曜日だけ営業しているから、すぐに満席になっちゃうんだって。」

この街に住む人たちもたくさんやってくるんだろう。地元に根ざした、愛されるお店なんだね。

「ここのメニューは魯肉飯(ルーローハン)セットだけ。でも、それが本当に美味しいの! ああ、もうお腹が空いてきちゃった!」

キッチンから良い匂いがしてきたと思えば、お目当ての魯肉飯が運ばれてきた。

どんぶりいっぱいに盛りつけられた、刻んだ豚肉と煮卵の組み合わせ。見ているだけでも食欲が湧いてくる。スープは週替わりで、今日はザーサイと豚肉のスープ。

ふわりと香る焦がしニンニクがポイントなんだとか。待ちに待った魯肉飯を、いただきます!

一口食べると…思わずこぼれてしまう笑み。

「うーん、甘辛く煮込んだ豚肉と、煮汁が染み込んだご飯がたまらない…! 豚肉がほろほろに煮込まれていて、口の中で溶けていく感じ!」

どんどんと食べ進めてしまう美味しさ、見ているだけで伝わってくるなあ。

あまりの美味しさに、黙々と口に運んでいくサキ。こちらもぺろりと完食だ。

「店内の雰囲気が好きなんだけど、移転して10月21日(水)に三軒茶屋で新規オープンするんだって。看板や内装もこだわってデザインをしているらしいから、新しい店舗もすごく楽しみ!」

都心に近くなって、さらに人気が出そうだね。これは要チェック! 大満足のランチを終え、次に向かうのは…?

「人気の街で、とっておきの台湾おやつを食べに行くよ!」

 

台湾に染まるおやつの時間『KIKICHA TOKYO』

吉祥寺駅の井の頭公園側出口から歩くこと6分。鮮やかな赤色の外観。窓が大きく開放的な店内には、カラフルな提灯がたくさん。

雰囲気だけでも台湾に来た気分になれそう! 数多の飲食店が立ち並ぶ吉祥寺だけど、台湾グルメは比較的珍しいんだって。

「ここが『KIKICHA TOKYO』。2020年3月にリニューアルして、内装もすごくかわいいの!」

こんな店内で食べる台湾グルメはますます美味しそうだね! いったい何が出てくるんだろう。

「ここで有名なのは、胡椒餅っていう台湾のB級グルメ! 本場の味が食べられるお店は、日本でもほとんどないの。」

そう説明してくれている間に、焼きあがった胡椒餅が運ばれてきた。

見た目はいたってシンプル。切って中を見てみると…

豚肉の餡とネギの美しいコントラスト。そして、生地の香ばしい匂い! たくさん食べたお腹でも、食欲が増してくる。それではこちらも、いただきます!

「胡椒が効いた熱々の餡と、たっぷりのネギの甘みが最高! 小腹が空いたときに食べられる、このサイズ感も嬉しいんだよね。」

「ほら、どう? 美味しいよ?」なんて、ちょっといじわるしてくる感じもサキらしい。

できたて熱々のごはんは、至福のひととき。やっぱり美味しいものを食べているときって、幸せなんだ。

「本場の胡椒餅を食べられる場所は日本でもなかなかなくて、わざわざ遠くから食べに来る人もいるの。台湾で修行をしたこの胡椒餅は、台湾の方も納得の味なんだって!」

そして、しょっぱいものには甘いものということで、定番のタピオカミルクティーも注文。

「ちょうどいい甘さが口の中に広がるんだ〜! このセットはおやつにぴったり!」

キュートなイラストも、ついつい写真を撮りたくなっちゃう。カラフルな提灯をバックに台湾グルメを持つ様は、まるで本当に台湾旅行に来たかのよう。

どちらもしっかり味わって、ごちそうさまでした!

朝ごはん、昼ごはん、おやつとたっぷり味わって、とっておきの台湾グルメツアーも終了。サキ、今日のグルメツアーはどうだった?

「美味しいお店ばかりで大満足! 今回訪れたお店は東京でも楽しめる本場の味ばかりだから、ぜひ遊びに行ってみてほしいな。私ももっともっと、台湾のお店を開拓してみんなにシェアするね!」

選りすぐりの台湾グルメ、全部が魅力的で美味しそうだったね。サキ、今日は案内してくれてありがとう!

 

台湾に行ける、その日まで

東京でもたっぷりと台湾の空気を感じることができた。それと同時に、台湾の雰囲気、日本とは違う街中の匂い、そして人々の温かみを思い出して、なんだか懐かしいような、恋しいような、そんな気持ちになった。

今回訪れたお店で僕らの愛すべき台湾を思い出しながら、また、遊びに行けるその日まで、楽しみは取っておこうとしよう!

 

取材風景動画

メイキングムービーを作りました。よかったら見てみてね。

 

僕らの友達について

■鶴田咲(ツルダ サキ)

 Instagram:@__07230

 

 

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今回訪れた場所はこちら

■台湾式朝御飯 喜喜豆漿(キキトウジャン)

居酒屋として経営していたお店を、2019年11月に台湾料理専門店としてリニューアル。14時までの営業で、朝ごはんのメニューだけでなく「魯肉飯(豚肉の煮込みのせご飯)」「鶏肉飯(ゆで鶏肉のせご飯)」などのメニューも人気。

住所:東京都大田区仲六郷2丁目29-18 ナズ雑色駅前レックス101

Instagram:@kikitoujan

※営業時間や定休日などは上記Instagramのご参照をお願いします。

 

 

■帆帆魯肉飯(ファンファンルーローハン)

週に1度、日曜日だけオープンしている魯肉飯専門店。現地の味にこだわり、台湾人の友人にアドバイスをもらいながら試行錯誤を続けた魯肉飯は絶品。2020年10月21日より、三軒茶屋の新店舗にてリニューアルオープン予定。

住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-5-17 ※新店舗の住所となります

Instagram:@funfunluroufan

公式サイト:funfunluroufan.com

※営業時間や定休日などは上記Instagramや公式サイトのご参照をお願いします。

 

 

■台湾茶とコショウモチ - KIKICHA TOKYO

台湾で修行ののち、なるべく現地に近い味にこだわって研究を重ねた胡椒餅が名物。台湾茶マイスターが厳選した茶葉のみを取り扱う台湾茶も人気メニュー。2020年3月に改装した店舗は台湾らしい雰囲気で、フォトスポットも多数。

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-9-9

Instagram:@kikichatokyo

※営業時間や定休日などは上記Instagramのご参照をお願いします。

 

 

記事の創り手について

■サカモト タクミ - 取材・執筆

服や音楽、キャンプにバイク、興味のあるものは数知れず。”好き” と ”知りたい” の幅だけ人生は楽しくなる、そう考えています。読者の方にもそう感じていただけるよう、自分が好きと思うものはとことん、まだ知らないものははじっくりと、人生が豊かになるような記事を自分の言葉と感性でお伝えしていきます。

Instagram:@sktt99

 

 

■シミズ シュン - 撮影・編集

チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。“僕らがたのしく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切に日々を生きています。

Instagram:@shun_booooy

 

 

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