カケルと、自由気ままなお散歩デート
“冬×デート” って、女の子にスポットライトがあたりがち。
たしかにこの季節、街中で見かける彼女たちは他の季節と比べても煌びやかで、ついつい目がいってしまう。
でも、たのしいデートはいつだって2人の共同作業。 男の子だってあの子の笑顔を見たいがために、一生懸命にお店を調べたり、いつもより身だしなみに気を遣ったりと、準備にぬかりはないんです。
雑誌やSNSで、ときには街を練り歩いて。日夜情報収集を怠らない、誰かを想いひたむきに頑張る男の子たち。今回はそんな彼らのために。
僕らの友達である3人の男の子たちに、彼らが考える冬のデートプランを教えてもらったよ。
場所だけじゃなく、身だしなみ、女の子への気遣いなど、デートに必要なこともぜひ参考にしてくれたら嬉しいな。
とはいえ一番大切なことは、誰かを “好き” だと思うその純粋な気持ち。どこへ行くのか、何をたのしむのかも大切だけど、気持ちは態度にも行動にも出ると思うから。
「あの子の笑顔が見たい!」
そう思うまっすぐな君の表情も、彼女にとっては見たかったあの笑顔なんだ。
2人目 大野翔(オオノ カケル)
2人目はカケル。178cmのすらっとしたスタイルを活かし、モデルとして活躍する23歳だ。
優しい笑顔と柔らかな物腰が印象的な彼だけど、モデルとしてみせる表情はグッと締まっていて、すごくカッコいい。そんなギャップにも魅力を感じるよね。
今回は、渋谷〜代々木公園エリアをめぐるプランを教えてくれたよ。大学が近いこともあって、よく訪れる場所なんだって。
待ち合わせは、代々木公園駅で。
約束の時間よりも早めに着いちゃったけど、それは彼女も同じだった様子。今日のデートをたのしみにしてくれていたってことなら、嬉しいな。
「待った?」
「ううん、今来たところ」
って、お決まりの会話。今日は良い1日になりそうだ。
天気は良好、代々木公園で過ごすのにぴったり。今日はお天道様も僕らを応援してくれているみたい。
真っ青な空を眺めながら「晴れてよかったね」なんて話しつつ歩くと、あっという間にお目当ての『ARMS』(アームズ)に到着。
目移りしつつ、サンドウィッチとコーヒーをテイクアウト。
代々木公園のすぐ側に店を構えるARMSは、気取らずに立ち寄れるハンバーガー&サンドウィッチのショップ。注文を受けてから料理を作ってくれるから、いつでもできたてを味わえるんだよね。
うーん、ハンバーガーも捨てがたい。メニューを見て2人で悩む、そんな時間も愛おしい。
「せっかくだし、2人でシェアしやすいサンドウィッチにしよう!」
しばらく悩んで、オープン当初からある定番の<アームズパティメルト>に決定。ホットコーヒーを2つ注文するのも忘れずに。 コーヒーは歩きながらでも飲めるように、包まず渡してもらうことにした。
カウンターで商品を受け取ると、ふんわりと香ってくる匂い。店員さんも気さくで、ワクワクした気持ちはますます高まる。
「コーヒー、あったかいね!」
「ね!」
温かいごはんってそれだけで嬉しくてさ、なんだかニコニコしちゃうよね。
代々木公園でのんびり過ごす、ランチタイム。
今日は美味しいサンドウィッチとコーヒーを食べたいと思ってたから、テイクアウトできてほっとひと安心。彼女も、いつにも増してたのしそう。
「わっ、綺麗」
「この時期でも、まだこんなに紅葉してるんだね」
コーヒーを片手に、公園の景色を眺めながら歩く。木漏れ日が落ちていく葉っぱをキラキラと光らせて、幻想的な雰囲気だ。お散歩中のワンちゃんに、挨拶をしたりして。
さあ、日当たりのいいベンチを確保して、お待ちかねのランチタイム。ARMSから近いこともあって、サンドウィッチはまだあったかい。
「いただきます!」 の言葉を合図に、2人して大きな口でかぶりつく。その瞬間、「美味しっ…」って声がこぼれた。
この顔を見てくれればきっと美味しさが伝わるはず。お肉はしっかりボリュームがあるんだけど、野菜とソースがフレッシュだから、飽きずにペロリと食べられる。
それに、しっかり焼かれて溶けたチーズが具材同士を繋いでくれるから、食べ進めるうちにバラバラに、なんてことも起きない。我ながら良いチョイスをしたもんだ。
君と、冬の澄んだ青空のもといただくごはん。のんびりしながらこんなに美味しいものを食べられて、幸せすぎるって伝えたら、彼女は笑ってた。 だって、本当に幸せなんだよ。
ロンドン発のハイセンスなカルチャーショップへ
代々木公園を出たら、『モノクルショップ東京』に行こう! ここは、“グローバル・インテリジェンス” をコンセプトに、世界各都市の情報を発信する雑誌<MONOCLE>(モノクル)の直営店。
シンプルでクオリティーの高い商品ラインナップが好きで、よく覗きに来るんだ。きっと気に入るはずだから、彼女とも行きたいなと思ってたんだよね。
ショップの奥は編集部とラジオスタジオになっていて、実際に会議が行われているんだって。たくさんのカルチャーが集まり、世界中に発信されていく場所なんだ。
「あ、Kyotoだって!」
「日本の街の旅行ガイドもあるんだ」
自分の知っている街の名前を見つけて、ちょっと嬉しそうな彼女。
「こんな場所があるんだ、素敵だなあ」
「いつか行きたいね」
ガイドを眺めながら、彼女の行きたい街を心得てちょっと嬉しい僕。
「これ、すっごく良い匂い…!」
「わ、本当だ」
「編集長のタイラーさんが、京都で入った檜風呂にインスパイアされてこの香りを商品に採用したんです」
ふと手にとった香水について、スタッフさんがエピソードを交えて解説してくれる。こういうやりとりができるのも、お店ならではだよね。
このお店では、周辺エリアの街歩きガイドも作っているんだって。 今日はこのあたりを散策するつもりだと伝えたら、スタッフさんが渡してくれた。さっそくおすすめを聞いて、このあとのコースをイメージ。
知り合いのおしゃれなお兄さんに会いにいくような気持ちで、何度でも行きたくなるお店なんだ。
ガイドを片手に、気ままな奥渋散策に出発
このエリアって、ちょっと独特な雰囲気がある。すぐそこは大都会の渋谷で、人も多いし車もたくさん走っているけど、騒がしいっていう感じはしない。この不思議と落ち着く感じが、好きなんだよな。
「あ、ここじゃない?」
「さっき教えてもらったお店?」
ガイドを開きつつ街を歩く。いつもの風景も新鮮に思えるから面白い。おしゃれなコーヒーショップから雑貨屋さん、年季の入った銭湯まで、本当にいろいろな場所がある。
「これ、かわいいね」
「思ったよりも安い!」
「え、どうする? 買っちゃう?」
おしゃべりしながら自由に過ごすだけで、たのしい時間はあっという間に過ぎていく。個性豊かなお店がそこかしこにあるから、話のタネが多いこと多いこと。
街歩きが好きな彼女は、このエリアもたのしんでくれたんじゃないかな。
今日のゴール地点は、とっておきのビストロで
カウンター席からキッチンを見渡せるビストロ『ル・ブション・オガサワラ』が今日のゴール地点。僕の行きつけなんだ。
彼女を連れてくるのは初めてだけど、気に入ってくれたら嬉しいな。まずは、ワインで乾杯しよう。
「軽めの赤ワインで、なにかおすすめはありますか?」
肩肘張らず気軽に相談できる雰囲気は、オガサワラの魅力の1つ。せっかくの時間だし、リラックスして過ごしたいもんね。
たのしい1日の締めくくりに乾杯したら、何を頼もうかとメニューをチェック。
「そうそう、このレバーペーストが濃厚でとっても美味しいんだよね!」
お気に入りの料理を彼女にも食べてほしくて、真っ先に頼んじゃった。
「本当だ、すっごく美味しい…!」
「でしょ?」
気持ちを共有できるのって、やっぱり嬉しい。ウキウキした表情の彼女も、待ち時間のおたのしみ。
「あれ何かな?」
「ん、どれ?」
目の前のキッチンで作られている料理が何か、メニューを見ながら想像する。作っている様子が見えると、料理の美味しさもグッと増す気がするな。
“リヨン風” は間違いない、っていうのは、知り合いから聞いた話だ。 詳しい内容は知らなくたって、名前の雰囲気で頼んでみる。きっとこれが、これから大人になっていく僕たちの今だけのたのしみ方。
実際リヨンの定番だという<サラダリヨネーズ>は、具沢山で濃厚さもありつつ、シンプルな味付けでさっぱりといただける、外さない美味しさだった。取り分けは、もちろん彼女の分から。
「うーん、センスないかも(笑)」
「えっ、そう?」
自家製のベーコンが食べ応え抜群のサラダに、僕のお腹は大満足。
最後はデザート。
「ヌガーグラッセって、なんですか?」
シェフに聞いてみる。これも、シェフが目の前にいるからこそできること。
「メレンゲと生クリームをアイスに仕立てたって感じかな」
「メレンゲの、アイス…」
「そんなことできるんだね」
思わず彼女と顔を見合わせる。 実際に口に運んでみると、ふわっと軽くて冷たくて、お腹がいっぱいでもパクパク食べられる感じ。
「はあ、全部美味しかった…」
「本当に!」
最初から最後まで大満足。2人で一緒に、 「ごちそうさまでした!」
僕たちらしく過ごせる、100点満点の手作りデート
今日はどこで何をするって、ちゃんと決めていたわけじゃない。訪れた先々で、気ままに過ごしただけ。でも、そうやって僕たちらしく過ごせる時間が、いつだってたのしいから。
今度は、どこに行こうか。どんなふうに過ごそうか。イルミネーションが光る街と彼女を眺めながら、もう次のデートを考えている僕がいた。
僕らの友達について
■大野翔(オオノ カケル)
Instagram:@ohnokakeru |
今回のデートプランをマップにまとめたよ。
今回の記事で訪れたお店をGoogleマップにまとめました。あの子とのデートに、よかったら使ってみてね。
Googleマップはこちら。
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1記事目:ユウスケと、古着屋巡り&食べ歩きデート
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3記事目:コウキと、新たな世界を覗き見デート
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今回訪れた場所について
■ARMS(アームズ)
代々木公園駅から徒歩2分。パティだけでなくバンズまですべてオリジナルだというこだわりのハンバーガーはどれも美味しく、休日には行列ができる人気店。昔ながらの定番をはじめ、ポパイバーガーやベジタリアンバーガーなど新感覚のものまで、メニューが豊富なことも魅力。開放感のあるカントリー調の店内でのイートインはもちろんおすすめだし、商品をテイクアウトして代々木公園で食べる人も多い。 Instagram:@arms_burger ※営業時間や定休日などは上記Instagramのご参照をお願いします。 |
■The Monocle Shop Tokyo(ザ・モノクルショップ・トウキョウ)
世界各都市の情報を発信するグローバル情報誌<MONOCLE>によるカルチャーショップ。個性派の店舗が増えている神山町商店街でも、存在感を放つハイセンスなお店だ。モノクルのオリジナルアイテムから、<PORTER>、<COMMEdesGARCONS>、<MACKINTOSH LONDON>などとのコラボアイテムまで、要チェックのアイテムが盛りだくさん。自分の感度をアップデートするためにも、こまめに立ち寄りたい。 ※営業時間や定休日などは上記HPのご参照をお願いします。 |
■LE BOUCHON OGASAWARA(ル・ブション・オガサワラ)
渋谷駅から徒歩7分、神泉駅からは徒歩3分。目印の全面ガラス張りに黄色いオーニングシェードの外観は、フランス・リヨンの路地裏にトリップしたかのような気分にさせてくれる。そしてシェフが作る料理は、リヨンと同じく気取らない雰囲気で、ボリュームもたっぷり! 小皿からメインまで合わせて、30種類以上あるというからびっくりだよね。デートにも、ワインを片手に友達と盛り上がりたいときにも、さまざまなシーンで訪れたいお店だ。 Instagram:@lebouchonogasawara ※営業時間や定休日などは上記Instagramのご参照をお願いします。 |
※撮影時のみマスクを外しています。また、アルコール消毒、三密の回避、検温等、新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで取材を実施しています。
※政府の緊急事態宣言を受け公開日を変更とさせていただきました。コーディネートは冬の装いとなっていますが、春のデートにもふさわしいプランになっていると思います。ぜひ参考にしてみてね。
記事の創り手について
■トミオカ ハヅキ - 取材・執筆
美味しいものを分け合えば、人類みな友だち! こんにちは、映画とロック、それからビールが生きがいのハヅキです。持ち前のオタク気質を発揮して、世界に溢れる “グッときた!” を集めるべく奔走する毎日。皆さんに、この “グッ!” が届くといいな。 Instagram:@2549.tom |
■コバヤシ オトナ - 撮影
ファッションや音楽、カルチャーはもちろん好きですが、1番好きなのは “人が作ったモノ”。モノに込められた想いやストーリーを、写真を通してみなさんに届けていきたいです。 Instagram:@kobayashiotona |
■シュン - 編集
チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。“僕らがたのしく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切に日々を生きています。 Instagram:@shun_booooy |
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