【あの人が始めるお店 vol.1】drip IKEJIRI TOKYO@池尻大橋

うーん、今日はどんなお店に行こうかな。

インターネットやSNSで調べれば、いくらでもレストランやおしゃれなカフェがヒットする時代。話題沸騰の行列店に行くのもいい、レビューサイトで星が3.5以上つくお店に行くのもいい。

けど、僕が今気になるのはそういうのじゃなくて。センスの良いあの人が、新しく始めるお店。

SNSにあげる普段の生活にはどこか視点があって、映る友人たちにもそれぞれスタイルがある。あらゆることにセンスを感じるあの人が、ついに自分の店を持つなんて、絶対ステキに決まってる…!

あの人の思想とこだわりがギュッと詰まったお店に行ってみたい。そして常連になって、もっと仲良くなれたらな、なんて…。

今回は、現役モデルコンビのサキコとリョウがオープンする、池尻大橋のカフェにお邪魔してきたよ。

 

vol.1 drip IKEJIRI TOKYO@池尻大橋

池尻大橋駅からはわずか徒歩1分。駅からほど近い商店街の途中に、カフェ『drip IKEJIRI TOKYO』は店を構える。お店はビルの2階。階段を上り、店の扉を開こう。

左:滝澤咲子(タキザワ サキコ)、右:一ノ瀬遼(イチノセ リョウ)

 

「いらっしゃいませ」

さっそく店主のふたりが迎え入れてくれた。

もともとデザイン事務所だった場所を活用する形で作られた店内は、あたかも老舗の喫茶店のような雰囲気。

コーヒーを淹れる姿を間近で眺められるカウンター席、窓際にはレトロなボックス席もあり、都心にいながらも落ち着く空間だ。

普段はモデルとして活動する2人。いったい、どういった経緯でカフェを開くことになったんだろう? 話を聞いてみよう。

リョウ「このお店のスタートはポップアップイベントでした。昨年の夏、こちらのデザイン事務所を間借りしてカフェイベントを開催したんです」

サキコ「2人とも本業はモデルなんですけど、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言でお仕事ができなくなってしまって…。でもその代わり、趣味に没頭する時間が増えました。

もともと料理が趣味だったので、おうち時間に作った料理やスイーツをたびたびSNSに投稿していて。そんな折、『自粛期間が明けたらカフェのイベントをしてみよう!』と思いついたんです。

コロナ禍で以前のように人と自由に会えなくなったことで、月並みな言い方かもしれませんが、 “人との繋がり” の大切さを強く実感しました。まわりにはモデルやクリエーターの人が多いので、彼らと気軽に話しながらカフェタイムをたのしめる喫茶店ができたら素敵だなって」

リョウ「実は、僕もたまたま同じタイミングでイベントを開催しようと考えていたんです(笑)。彼女も同じことを考えていると知って、『じゃあ2人でやろうよ!』と話が弾み、その日のうちにポップアップカフェの開催が決まりました」

昨年の夏と冬の2回にわたってポップアップカフェを開いた2人。コーヒーをはじめとしたドリンク類や手作りのスイーツをサキコが、パスタやリゾット、肉料理など本格的なフードをリョウが担当。

モデル仲間やアーティスト、ファンや友人など、たくさんの人々が足を運び、大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。

リョウ「正式にお店を出すと決まったのはつい最近で。3ヶ月ほど前、こちらのデザイン事務所の社長から『イベントじゃなくて、この場所でお店を始めなよ!』と提案していただいて。

ずっと自分のお店を持ってみたい気持ちはあったので『こういうのもなにかのご縁だし、やってみようか』と思いきってカフェを開くことにしました」

サキコ「まさか1年前は、自分がお店を出すことになるなんて考えもしなかったです。でもせっかくいただいたチャンスを逃すわけにはいかないと思って、急ピッチで準備を進めました。

メニューの考案から内装と食器類の調達、豆や材料の仕入れ、メインビジュアルの撮影など、ここ2ヶ月は大忙しでしたね」

先の見えない自粛生活、誰もが不安な日々を過ごした2020年。そんな状況でもリョウとサキコは「今だからこそできることはないか」と試行錯誤していた。

困難な状況でも思考し続けること、そして目の前の機会を逃がさない姿勢が実を結んで、カフェのオープンに繋がったんだね。

 

お店自慢の看板メニュー

リョウ「せっかくなので、うちの看板メニューを召し上がってみませんか?」

なんと2人が看板メニューを振る舞ってくれるみたい!

モデルが本業の2人だけど、リョウは料理研究家、サキコは老舗ジャズ喫茶の一人娘としての顔を持っている。これはますます期待が高まるぞ…。

フード担当のリョウがキッチンに向かった。

あれはもしかして…フレンチトースト? 喫茶店の定番メニューだ!

リョウ「うちのフレンチトーストのポイントは、焦げ目をしっかりとつけることです。一度焼いたあとに、砂糖をかけもう一度焼き、表面をカラメル状にします」

料理家としての一面を持つリョウ。なんとその腕前はウェブ雑誌で料理の連載を持つほど! 彼が料理に目覚めたきっかけはなんだったのかな?

リョウ「母がもともと料理好きで、フランスパンも家のガスオーブンで焼いちゃうような人だったんです。人が手をかけて作ったものの美味しさを幼い頃から自然と感じていました。

自分で料理をするようになったきっかけは、学生時代のアルバイト先のシェフのまかないです。当時はモデルを始めたてでお金もなかったから、そのまかないが本当にありがたくて…。

美味しいご飯の大切さを実感して、自分でも作れるようになろうと独学で勉強し始めたんです」

なるほど、家族との日々の食事や、シェフのまかないとの出会いが、料理を本格的に始めるきっかけになったんだ。

リョウ「どうぞ! お待たせしました」

待ってました! うわぁ、美味しそうな香り! さっそくいただきます。

ロイヤルフレンチトースト

カリカリで少しほろ苦いカラメルと甘いシロップのバランスが絶妙の<ロイヤルフレンチトースト>。表面はカリカリ、中はふわふわの食感がたまらない。

サキコ「コーヒーもお出ししますね」

サキコが生まれ育ったのは、老舗のジャズ喫茶。実家の喫茶店では、幼い頃からお父さんが淹れるコーヒーを飲んで育ったそう。

サキコ「自分が生まれ育った場所ということもあって、私にとっては『喫茶店=自分の家』。一番落ち着く場所なんです。幼い頃から実家の喫茶店に出入りしていたので、喫茶店のコーヒーもフードも、お客さんも、すごく身近な存在でした」

サキコの生活の傍らには、いつも喫茶店があったんだ。こうやって喫茶店を開くことになったのも、自然の成り行きだったのかもな。

サキコ「どうぞ、エチオピアのコーヒーです。お待たせしました」

ドリップコーヒー

ミルクチョコレートのような甘い香りとフルーティな優しい酸味がたのしめる、エチオピアのコーヒー。豆は『drip』のために特別に焙煎してもらっているもの。和柄のコーヒーカップも店内の雰囲気に合わせて用意したものだそう。

もちろん、フレンチトーストとコーヒーの相性は抜群!

 

クリエイトの “化学反応” を起こす場所に

喫茶店としてスタートするdrip。今後の目標や、お店として目指す姿はある?

リョウ「dripはただ飲食を提供する場ではありません。ここはカフェであり、シェアオフィスであり、バーであり、キッチンであり、スタジオでもある。さまざまな用途で使用され、多種多様な人々が集う、そんな従来の場所の概念を越えた空間にしたいです」 

サキコ「ニューノーマルな時代だからこそ、リモートでは得られないface to faceのコミュニケーションに新たな価値が生まれていると思います。

デザイナーやアーティスト、モデル、役者など、クリエイターが自然と集い、それぞれのアイデアを持ち寄り語らうことで、新たなクリエイティブが生まれる。そんな『化学反応』を起こす場所となれたら。

池尻大橋にはクリエイティブに興味がある方も多いと思うので、ぜひクリエイターとフォロワーという垣根を越えて集えたら嬉しいですね」

リョウ「アパレルの展示会が決まっていて、コーヒーや食事をゆっくりとたのしみながら、デザイナーと話したり、洋服をオーダーできるイベントを企画中です。

他にもミュージシャンによるライブやフォトグラファーの写真展、アーティストによるワークショップなど…実現したいイベントがたくさんあります!」 

美味しいコーヒーと食事を楽しみながら、ミュージシャンの演奏を聴いたり、アートを鑑賞したり…。想像するだけでワクワクが止まらないね。

企画を話し合う2人は心底たのしそうだった。『drip IKEJIRI TOKYO』でどんなイベントが開かれるのか、今後の展開に目が離せない。

 

僕らの友達について

■一ノ瀬亮(イチノセ リョウ)

モデル、料理人。愛知県出身。京都大学薬学部卒業後、上京してモデルとなる。CM、広告、ファッションを中心に活動する傍ら、インスタグラムにて<のせごはん>としておしゃれな家ごはんを提案しており、現在ではWWD.comにて<京大卒モデル一ノ瀬のモード飯~Cuisine à la mode~>を連載中。

Instagram:@nosegohan

 

■滝澤咲子(タキザワ サキコ)

モデル。東京都出身。日本大学芸術学部在学中に芸能活動をスタート、現在モデルや女優として幅広く活動中。実家が都内老舗ジャズ喫茶で、幼少期からプロのアーティストが奏でるジャズに触れて育つ。過去デザフェス出店や、写真展、空間展示、カフェイベントなど自ら精力的にイベントに参加している。

 Instagram:@sakiko_takizawa

 

※撮影時のみマスクを外しています。また、アルコール消毒、三密の回避、検温等、新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで取材を実施しています。

 

今回訪れた場所はこちら

■drip IKEJIRI TOKYO(ドリップ イケジリ トウキョウ)

東急田園都市線「池尻大橋」駅から徒歩1分。モデルとして活動中の一ノ瀬亮(イチノセ リョウ)・滝澤咲子(タキザワ サキコ)がクリエイティブチーム<TRACTION Inc.>と共に新しい空間の在り方を提案する喫茶店。喫茶店としての利用に止まらず、アパレルの展示会、写真展やポップアップストアなどイベントを展開予定。現在、クラウドファウンディングを実施中!

Instagram:@drip_ikejiri

※2021年4月26日オープン

※営業時間や定休日などは上記Instagramのご参照をお願いします。

  

クラウドファウンディング実施中!

クラウドファウンディングでdripを応援しよう! リターンはdripオリジナルマグ・Tシャツなど、この機会にしか手に入らないモノばかり。また、dripのレセプションパーティーへの参加権、メニュー開発権など、たのしみながらお店づくりに参加できるプランもご用意。詳しくはホームページから。

URL:CAMPFIRE「池尻大橋でモデルやクリエイターと出会える喫茶店を作りたい」

 

記事の創り手について

■森木友香(モリキ トモカ) - 取材・執筆

ヘンテコでいじらしいものを集めるのが好きです。コーヒーと映画と音楽と服。

Instagram:@elf_mtld

 

■シュン - 撮影・編集 

チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。“僕らがたのしく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切に日々を生きています。

Instagram:@shun_booooy

 

 

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