【君とフィルムと vol.3】ありのままになれる、大切な場所を。

社会という広い世界に出てしばらく経つ。都会の喧騒に疲弊し、時間に追われる毎日。

次々と現れる壁だって、もちろん想像していたはずなのに。少しずつ心が削られていくみたいだ。

こんなはずじゃない。本当の自分はどこへ行ってしまったんだろう。

焦る気持ちに、心は波立つ。

でも、そうやって思うのも無理はないと思う。社会人も数年経てば、この先をどうしようかと考えるもの。

進み続けるのがすべてじゃない。

そんなときは、幼き頃を過ごしたあの場所で、いつかの記憶に思いを馳せよう。

優しい陽の光が、きっと包み込んでくれるから。

 

いつも通ったあの道で

前に帰ってきたのはいつだっけ?

思い出の詰まった道を歩きながら、記憶を掘り起こしてみる。

友達と話しながら帰った日。1人で涙をこらえながら歩いた日。いつも通ったこの道には、いろんな感情が混じり合う。

自分の感情に素直に生きていた。泣いて笑って、悩んだことも、次の日には忘れたりしてさ。

ついつい走り出したくなる、まっすぐな道。

小さい頃は、自転車でどこまでも行ける気がした。

自分を知らない世界に連れていってくれる、大事な相棒。

散歩の途中のお団子は、元気の源。大人になっても変わらず心を元気にしてくれる。ずっと変わらない、安心する味だ。

ざわざわとしていた気持ちをなだめるような、川のせせらぎ。手を振りながら迎えるように咲き誇る、満開の桜。

幼い頃は思いもしなかった美しさに、気づくことができるようになったのかも。大人になるのも悪くないね。

なんだか足取りも軽くなってきた。自然の温もりを感じながら、大好きなあの場所へ。

今の自分を創ってくれた、大切な場所。

さえぎるものがない、広々とした青空。ここに来ると、心の雲もいつのまにか消えていって。

新鮮な気持ちに満たされるんだ。

空を見上げて思う。

もやもやと引きずっていた悩みだって、ちっぽけなものじゃないかって。

忙しなく日々が過ぎていくあの街とは違う、穏やかな空気。たっぷりと体いっぱいに吸い込めば、自然と笑顔がこぼれる。

大きく息を吸って、包み込むような優しい陽の光を感じながら。ゆっくりと、上を向こう。

この街に戻れば思い出す。幼い頃から変わらない、ありのままの自分。

だからきっと、どこに行っても大丈夫。少し疲れたら、帰ってきたらいいんだ。

ここにはいつだって、暖かな光が降り注いでいるから。

 

僕らの友達について

■典子(ノリコ)

 

※撮影時のみマスクを外しています。また、アルコール消毒、三密の回避、検温等、新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで取材を実施しています。

 

記事の創り手について

■サカモト タクミ – 取材・執筆

服や音楽、キャンプにバイク、興味のあるものは数知れず。”好き” と ”知りたい” の幅だけ人生は楽しくなる、そう考えています。読者の方にもそう感じていただけるよう、自分が好きと思うものはとことん、まだ知らないものははじっくりと、人生が豊かになるような記事を自分の言葉と感性でお伝えしていきます。

Instagram:@sktt99

 

■コバヤシ ヒロト – 撮影

ファッションや音楽、カルチャーはもちろん好きですが、1番好きなのは “人が作ったモノ”。モノに込められた想いやストーリーを、写真を通してみなさんに届けていきたいです。

Instagram:@@kobayashiotona

 

■シュン - 編集

チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。“僕らがたのしく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切に日々を生きています。

Instagram:@shun_booooy

 

 

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