【シティーボーイ街道 vol.1】都会を忘れる、渓流釣りの時間。

僕の名前はたくみ。シティーボーイに憧れ、シティーボーイとはなんたるかを日々探求しているが、なんだか空回りしている。

そんな僕に先輩シティーボーイたちがさまざまな助言を与えてくれるのが、この【シティーボーイ街道】という物語だ。

僕らが遊ぶとなれば、都内のおしゃれなカフェや、セレクトショップ、夜から気になるお店へ1杯飲みに…なんてことを考えるかもしれない。

でもたまには、都会の喧騒から離れた大自然のなかで、綺麗な空気を吸いたくなったりすることもある。

川のせせらぎや、古民家、新緑の木々を見るとなんだか懐かしい気分になったり、時間を忘れてぼーっとしちゃったり。

今回は先輩のじゅんじさんに、いつもとは一味違った土日の過ごし方を教えてもらったよ。

 

今度の週末は奥多摩で。

じゅんじさん

じゅんじさんから連絡をもらったのは数日前。週末、奥多摩で渓流釣りをしようと誘ってくれたんだ。必要なものは特にないらしいから、服装だけを考える。

そして土曜日の早朝。集合場所の渋谷にて、じゅんじさんを車でピックアップ。

渓流釣りと聞くと、長靴を履いて山奥に出向くようなものを思い浮かべるけど、どうやら釣り道具もすべてレンタルできるらしく、釣った魚をその場で焼いて食べられるんだって。

都内にそんな場所があるなんて知らなかったな。1時間半ほど車を走らせると、車窓から見える景色もガラッと変わって。そこには7月の蒸し暑さも吹き飛ばすような、涼しげな渓谷があった。

 

『秋川国際マス釣り場』へ到着。

渓流釣りをするにあたって、まずはレンタルだ。車を止めて、少し歩くと受付の建物が視界に入った。

それにしても空気が澄んでいて美味しい。1時間半車を走らせるだけで、こんな場所があったんだね。

受付で釣り竿などのレンタル手続きを終えると、小屋の脇から川沿いへ降りる階段へ。

もう1、2℃温度が下がったように感じるほど、気持ちの良いマイナスイオンが川沿いを包み込んでいる。

 

いざマス釣りへ

川沿いを歩く。自分たちの釣り場を決めたら、受付でもらったイクラとぶどう虫をケースから取り出し、針先につける作業だ。

これから始まる釣りに期待を膨らませ、「釣れますように…!」と想いを込める。

エサはどっちが釣れるんだろう?

「昨日は雨が降っていたから、川の流れが早いと思う。イクラは針から外れやすいけど、こっちの方が初心者は触りやすいからおすすめだよ」とじゅんじさん。

少しだけ抵抗があったこともあって、まずはイクラをつけてみた。

エサを変えられるのも面白くて、岩陰など流れが早い場所へ投げるときにはぶどう虫、緩やかな川の中心付近はイクラが良いらしい。

普段はキャンプを趣味にしているじゅんじさん。こういうときにも頼りになるなあ。

谷底に流れる川幅は、7〜8mぐらい。THE・渓流って感じだ。期待を胸に躍らせながら川に向かって、釣竿を下ろしてみる。

「釣り糸の途中に赤いウキが付いているから、それがピクッと沈んだら竿をあげてね」

雨上がりで川の流れもあるし、ウキが結構動いて見える。だから思ったよりも見極めが難しい。

そんなことを考えながらウキを見つめていると、徐々にノイズが消えてくるというか、感覚が冴えてくるというか。

普段の都会生活では味わえないような、自然と調和した感覚が、自分のなかにおりてくるのが分かった。

静かに、集中して。僕らは川面を見つめていた。

しばらくすると、じゅんじさんのウキがピクッと。

勢いよく引き上げると…

すごく元気なマスが釣り上がった!

1投目での幸先が良いあたりだったので、これにはじゅんじさんも思わずこの笑顔。釣り上げたあとに、河原でピチピチと跳ねまわるマスをやっと捕まえた。

体長20cmほどで、その体の斑点模様と、ややうっすらとしたピンク色の体表が特徴だ。

春から、初夏にかけて旬を迎えるらしい。僕も釣りたくて次のエサを針につけ、川へ投げる。

入れた瞬間だった。

急に竿先が引っ張られ、少し上げるとブルブルと抵抗しているのが竹竿の先から伝わってきた。

釣り上げた瞬間、嬉しくて思わず声を上げていた。

「じゅんじさん、釣れました!!」

やっぱり、釣れるとすっごく嬉しいな。

そのあとも僕らは、思い思いに釣りを楽しみ、1時間ほどで計8尾を釣り上げた。

さあ、次は釣った魚を焼いて食べよう!

 

釣ったばかりの新鮮な魚をいただくBBQ 

釣り上げた魚を持って、BBQ場へ。思ったよりもハードルは高くないし、大満足の量を釣り上げることができた。

1匹も釣れなかったらどうしようと思っていたのは、杞憂だったみたいだ。

魚の内臓処理などの下準備は、施設側でしてもらえるから安心だった。さっそく、処理をしてもらった魚に自分たちで串を打ち、火にかける。

串が通らない難しさに一喜一憂したり、塩を擦りつける一手間に苦労したり。

こういう作業を通して、食べ物をいただくありがたみを知ったり、料理が出てくるまでの過程を身をもって知ることができて。単純にたのしいのはもちろん、とても勉強になる。

この時期のマスは旬なだけあって、脂が乗っていてとても美味しいらしい。

脂が滴り落ちるマスを、くるくる回しながら焼いていく。こんがりと焦げ目がついてきたら食べどきだ。

自分で釣った魚を頬張るのは格別だ。外はカリッと、中はほくほくの川魚。さっきまで目の前で泳いでいた魚を、大自然のなかでいただく贅沢さ。

川沿いにBBQ場があるので、川のせせらぎと、薪の燃える音に癒されながら、リラックスして食事をたのしめた。

 

たまには自然をたのしむ1日を。

都心から1時間半ほど車を走らせるだけで景色は一変し、流れる時間もゆったりと穏やかになる。

釣りをしているときは、静かにウキを見つめながら、めまぐるしく過ぎる都会の日々を忘れたり。

川のせせらぎ、薪の燃える音、鳥のさえずりなど、河原を歩いた足の疲れさえも心地よかった。

都会の喧騒から離れた場所で遊び、五感をフルに使ってたのしむ1日を。

じゅんじさん、今日はありがとう!

シティーボーイへの道は、これからも続いていく。

 

僕らの友達について

■小暮潤司(コグレ ジュンジ)

 Instagram:@jirukooo

 

 

今回訪れた場所はこちら

■秋川国際マス釣場

昭和30年代頃の美しい清流のある緑豊かな自然を取り戻そうと、自然環境の保護に力を入れているマス釣場。豊かな自然に囲まれた、ゆったりとした雰囲気のなかで釣りがたのしめる。

住所:東京都あきる野市養沢1311

HP:akigawagyokyo.or.jp

※営業時間や定休日などは上記公式サイトの参照をお願いします。

 

※撮影時のみマスクを外しています。また、アルコール消毒、三密の回避、検温等、新型コロナウイルス感染症対策を徹底したうえで取材を実施しています。 

 

記事の創り手について

■オカノウエ シュンペイ – 取材・執筆

音楽(ハウスミュージックやHIPHOP、インスト)やインテリア(DIY)などを中心に紹介しています。

Instagram:@peeeoka

 

■シュン – 撮影・編集

 チトセの代表と編集長、カメラマンを務めています。“僕らがたのしく生きるために” をテーマに、親しい友人から話を聞いているような、そんな等身大のメディアを目指して。「楽しいから楽しむのではない。楽しむから、楽しいのだ。」という言葉を大切に日々を生きています。

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